帽子男がちょっと古めの懐かしい映画を紹介していきます。
「暇だから映画を借りたい、でも、何を観ようか悩む」という人向けです。
少しでも参考になったら幸いです!
笑いたい 帽子のおすすめ
きゅんとしたい 謎解きしたい
スカッとしたい アニメの気分
洋画 邦画 人間ドラマ ひやっとしたい

ページ

2012/02/07

12人の怒れる男(ロシア版)



原題:12
公開年:2008年
監督:ニキータ・ミハルコフ
キャスト:セルゲイ・マコヴェツキー
ニキータ・ミハルコフ
セルゲイ・ガルマッシュ

<あらすじ>
義父を殺したという少年の裁判で、陪審員として選ばれた12人の男たち。

彼らは3日間の裁判を見、最後に全員一致の評決を下さなくてはならない。
少年の罪は疑いようのないように思われたのだが、ひとりの男が異議を唱え始めた。
少年は有罪か?無罪か?


ロシア版です。
素直に言うと、タイトルだけ見て1959年に公開されたオリジナルだと思って借りました。
ちゃんとパッケージの裏も見ましょうね、皆さん…。

「ちょっと古めの映画を紹介する」なんてブログの説明で書いているのに、最近のものしか紹介できていませんね…。
まぁ、細かい事は良いじゃない。

さてはて。
初めてロシア映画を見ました。
いやぁ、迫力があった。
なんだろう、フランス映画っぽい独特な雰囲気がありましたね。
「フランス映画っぽい」とか言いながら、フランス映画なんてほとんど観たことありませんが。

とにかく新鮮で面白かったです。
勉強不足なものでロシア情勢に明るくないのですが、詳しい人が見ればもっと面白いと思います。
というのも、チェチェン紛争であるとか、ユダヤ人差別(?)であるとか、コーカサス(カフサス)地方がどうのとか、ロシアの社会問題も取り上げてる作品になっています。

共産主義体制についての問題とかね。
見てて驚きました。

話の中身について。
少年の無実を議論するのに、あまり論理的では無いのがちょっと違和感を感じました。
「俺はこんなことがあって、こうだから、この少年は無実だ(と信じたい)」という感じなんですよね。
まぁ、「サスペンス」ではなく「人間ドラマ」として捉えるのが正しいのかもしれません。
陪審員たちの過去話が次々と出てきて、本当にひきこまれていきます。

そして、159分の映画で舞台がほとんど陪審員室(体育館)なのですが、まったく気になりませんでした。
これが凄い。
同じ場所なのに、時間の経過によって次々に表情を変えていくのです。
見てみてください。

おまけ。
印象に残ったセリフを紹介します。

「カフサスの人間はナイフの扱いに慣れている。ナイフは文化と言っていい」
「『殺してやる』なんてカフサス地方の者らしくない。彼らなら言う前に殺している

こわすぎだろ、ちょっと。

おすすめ度:★★★


↓参考になりましたら、ポチッとお願いします
 にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

0 件のコメント:

コメントを投稿