帽子男がちょっと古めの懐かしい映画を紹介していきます。
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2012/02/11

十二人の怒れる男



原題:12 Angry Men
公開年:1959年
監督:シドニー・ルメット
キャスト:ヘンリー・フォンダ
マーティン・バルサム
ジョン・フィードラー

<あらすじ>
父親を殺した少年の裁判が行われた。 無作為に選ばれた陪審員12名は少年に対して全員一致の評決をくださなくてはならない。 少年に不利な証拠や証言から、彼の有罪は決定的であり、12人全員が有罪と判断すると思われた。 しかし、一人の陪審員が無罪を主張する。


日本でも三谷監督がリメイクした名画です。
ロシア版を先に観てしまったので、どうしても比べてしまいますねぇ。


*ネタバレ注意*


無罪というよりも「疑いの余地あり」という主張でした。
有罪だと確信できないから無罪、という感じ。


「たまたま同じナイフで別の誰かが殺した可能性がある
「犯行時の少年を見た女性は見間違えた可能性がある
「老人は少年を見ていない可能性がある
とまぁ、こんな感じの理由で少年は無罪になってしまうんですよ。
実際は本当に殺しちゃった可能性も十分ありますよね。

無罪でいいのか!と思っちゃいますけど、まぁ、仕方ないのかな。
この結論になるなら陪審員なんか要らないと思いますけど。
陪審員は良心によって有罪無罪を下すものなのでは?
でも、それだと冤罪もありえるのかしら。
うーん。ちょっと考えさせられる内容でしたね。


ロシア版でも同じような流れですが、決定的に違うのは「少年が登場する」ことです。
少年が登場することで観ている側は「彼が無罪であって欲しい」と願うわけですよ。
だから、無罪判決を出した陪審員の判断は間違っていないと思う。

でも、オリジナルは少年が出てこない。
だから、「本当に無罪でいいの?」と思ってしまう。

なかなか面白い発見でした。



おすすめ度:★★☆



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