2012/02/15
タクシードライバー
<あらすじ>
若者の孤独や焦り、自分への期待、正義感、様々な感情を描いた人間ドラマ。
あらすじをうまく書けませんでした。
物語を追いつつ感想をば。
元海兵隊のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)がタクシードライバーとして働くところから物語は始まります。
彼は不眠症に悩まされていて、12時間夜勤で働いても眠れず、昼間から酒を飲んだりポルノ映画を観たりして堕落した日々を過ごしています。
次期大統領候補の事務所で働く女性に恋をしますが、デートでポルノ映画に誘い、振られます。
まぁ、そんな残念な男なんですよ。
夜の街を走ると売春婦や薬売りが居て、トラヴィスはそういう人らを嫌っています。
「雨で流されてしまえばいいのに」とか考えている人間です。
でも、ポルノ映画は観ます。
社交性に欠け、タクシードライバー仲間と仲良くなれません。
そして、自分はこんな人間じゃない、別の何かになれると信じています。
そんな男が主人公です。
この情けなさに共感できます。
自分の生きる世界になんらかの変化を求めていながら、自分では何も行動せず、ただ漠然と生きる感じ。
話を映画に戻します。
トラヴィスは、変化を求めて裏ルートで拳銃を4丁手に入れます。
そして肉体改造に励み、次期大統領候補の暗殺を企てるのです!
拳銃を持ったことで自信が付いたのか、それとも単なる爆発のはけ口にしたかったのか。
何の思想もない暗殺です。
鏡の前で銃を取り出すイメージトレーニングをする姿は、まさに厨二病。
「俺に話しかけてるのか?俺にか?」
「俺の方が早いぜ」
とか何とか言って銃を取り出す練習をするんですよ。
私は恥ずかしい話、不良グループに絡まれた時の妄想をしたりします…。
いらついている時だったり、不安にかられる時にそういう妄想をするんです。
妄想の中では、私はすごく強く、ためらいもなく相手を倒すんです。
そういう自分とトラヴィスが重なります。あぁ、恥ずかしい。
実行日。
トラヴィスはなんとモヒカンに!(笑ってしまいました)
少しずつ目標に近付くトラヴィス。
が、胸のホルスターに手をやったところでシークレットサービスに見つかってしまうのでした。
暗殺に失敗した彼は家出少女を助けるために殺人を犯し、新聞でその行動を称えられます。
少女の両親から感謝の手紙が送られ、彼は英雄となるのでした。
果たして彼は英雄なのか?
家出少女は家に帰りたがっていたわけではないし、彼の正義心を満たす為に、殺人を正当化する為に利用されただけのように思えます。
トラヴィスの姿が周りの友人や、自分に重なるシーンが多かったです。
トラヴィスがただの狂人と思える人は普通の人か、あるいは鈍いか。
おすすめ度:★★☆
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